いわゆる“大人の塗り絵”本を初めて買ったのは2016年。
坂本奈緒さんの「グリム童話 ぬりえブック」(講談社/2016年初版)でした。
子どもの頃から好きだったぬりえ。当時すでにブームだった大人の塗り絵にも興味はありましたが、大判の画面いっぱいに描かれた細密な模様を塗り切る自信がなく、迷っては結局買わず、を繰り返していました(←優柔不断過ぎ 笑)。
でも、やっぱりちょっとやってみたい。そんな時に見つけたのがこの絵本のようなぬりえブックでした。当時の大人の塗り絵で思い浮かぶエレガントなパターンだけでなく、赤ずきんや白雪姫などおなじみのキャラクターと森や野原、室内、小物やドレス、スイーツ等々…バラエティに富んだ(難易度的にも)イラストが楽しそうで、飽きずに塗れるのではないかと思い購入しました。
最初に塗った「白雪姫」のページ
この後、幾つかの大人の塗り絵本を塗ってみてわかったのですが、このぬりえブックの紙は滑らかでかなり塗り易いです
「オオカミと七匹の子ヤギ」
INDEXのページ
これが付いていないぬりえブックもありますが、ごく安価なものは別として、基本付けて欲しいページです
ところで。これを買ったのは2016年と書きましたが、更に詳しく言うと2016年の4月20日でした。
2011年に東日本大震災があり、5年が経って、同じ日常が戻ることはなくともそれなりの日常が再び築かれつつあった時。今度は熊本で震災が起きました。
「今これを買って、飽きやすい私がある程度塗り終えるまで、いったいどれくらいかかるんだろう。のんびり楽しんでいる余裕なんかあるんだろうか、明日どうなるかもわからないのに」
たかだかぬりえのことでさえ、その時はそう思われて。
だから、「今、買おう」と思って買いました。
あれから6年。このぬりえブックを買ったヴィレッジ・ヴァンガードの店舗はずいぶん前に閉店して無くなり、ぬりえのほうは「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家の配色に失敗して以降、中断したままになっています。
でも、まだまだこれからも塗るつもり。気の向いた時に好きなだけ。どんなに間があいてもまた思い出したように、ちょっとずつちょっとずつでも“つづく”のです。
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