私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵「1∶光の神殿」


大野舞(デナリ)さんの『私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵』の2枚目「1∶光の神殿」を塗り終えました。
この塗り絵はタロットカードのように、1枚目が0番になっています。

この絵を見た時、"光"の神殿というタイトルと描かれた女性のベールの模様から、アンリ・マティスのロザリオ礼拝堂を思い浮かべました。
南フランスのヴァンスにあるロザリオ礼拝堂

マティス曰く、ロザリオ礼拝堂が一番美しく見えるのは冬の朝午前11時。青・緑・黄色のステンドグラスを通して床に壁に降り注ぐ陽の光は、ところどころ紫色を帯びます。そして、整然と並んだ素朴な木の椅子のシルエット。
…というわけで、女性はそれらの色を使って塗ることにしました。
でも、その前にまずは背景から。
いつもだと最初に決めた色(この絵の場合で言うとベールの色)から塗ったりするのですが、今回はそれだと少し広範囲に濃い色を塗ることになるため、先に塗った部分が擦れて画面が汚れないよう、普通に背景から塗りました。が!
ちょっと背景を濃く塗り過ぎてしまいました💧

手前の人物を際立たせるため、背景は控えめに塗るつもりだったのですが、つい…
これはもっと渋めな色を選ぶか、鮮やかさを抑えるための下地を塗っておく必要があったのですね。
上から更に色を重ねることも考えましたが、汚くなっても嫌なので、とりあえず次に進みます。←せめてもと、あとから白を重ねてみましたが、あまり変わらないかな。

ベールはこんな感じになりました
ベールの模様以外は塗りながら色を決めています
迷ったのは、ここ
通路と波々の線がつながっているのですが、同じ色で塗るとしたら何色にすればよいか
結局、つながっているのは無視して、それぞれ別の色で塗りました

さて、このあとです。
女性の髪色は大体決めていたので、それと全体とのバランスを見て、通路の色は比較的すぐに決まりました。
ベールの縁取りは迷ったものの、意外と明るい色のほうがいいかなと思い、こちらも決定。
問題は降り注ぐ光を表しているかのような、たくさんの三角形でした。黄色?それとも青や緑や紫もちりばめる?――どれもしっくり来なくて。
ふと、金色で塗ったらどうかと思いました。
で、金色のボールペンやマーカーを検討し、最終的に顔彩にたどり着いた経緯が、前回のこちらの記事

呉竹[顔彩耽美]スターリーカラーズの金彩6色セット

この金色の顔彩を使って完成させたのがこちらです。
ちなみに色鉛筆は、ほぼほぼコーリンとポリクロモスで塗りました。


近くで見ると、こんな感じ
つけペンでも使えるというので、引き出しの奥に眠っていたペン先を引っ張り出して、目の部分も金色で塗りました
(あちこち、はみ出してるのはスルーしてください 笑)

本当はキラキラ加減を動画で伝えたかったのですが、なんだかうまく貼れず💧でも写真でも、しっかり色がのっているのはわかるのではないでしょうか。
せっかく6色あるので、少し色を変えたりもしています。
実物を見ない限り(つまり自分しか)金色を使っているのはわかりづらいので、ほとんど自己満足と言ってしまえばそれはそう。ですが、これだけしっかり発色してくれると気分が上がりますね。
金銀の色は、この塗り絵本の雰囲気にも合っているので、このあとも積極的に使ってみたいと思っています。

それでは、また!

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