目新しい塗り絵本でも出ているかしら、と検索していた時に、たまたま目に入った海外の塗り絵。
“Just Indi Creative World”というブランドが制作している、その塗り絵の雰囲気を例えていうなら、ニコレッタ・チェッコリやマーク・ライデンのような世界観とでもいいましょうか。例によって、Amazonのオンデマンドです。
丁度、ほかに買うものもあったので、つい一緒にポチってしまいました(年頭に「よほど欲しいものが出てこない限り、もう十分」とか言ってたような気もしますが)。
商品が届き、どれどれとページをめくってみると…なんか違和感。
商品紹介の写真には表紙と裏表紙(収録されている塗り絵と思われる3枚のイラストが印刷されている)しか無かったので気がつかなかったのですが、これはAI生成ですよね?しかも、まあまあ雑な感じの😅
奇妙ないきものたちの姿については、そういう架空のいきものなのだと言われてしまえばそれまでですが、人体のほうはさすがに…
いかにもAIが苦手そうな手の部分
商品写真では一見普通に見えていた表紙の女の子の手元も、実物を近くで見るとちょっと変です💧
この鳥のようないきものはともかく、ページの際にいるこれは何?
既存の作品を学習させて生成したものをそれとは明記せず『すべてオリジナル』として販売することの是非は、純粋に法的な問題でもあるので(これって“◯◯のような世界観”どころか、◯◯そのものを読み込ませている可能性もあるってことですよね…)ここでは置くとしても、購入する側としては明記しておいて欲しかったし、少なくとも商品として出すなら、明らかに不自然な箇所は修正して出すくらいのことはして欲しいなあ、と。
なんだろう、人間が意図して描いたものと違って、AIさんが意味とか関係なく無邪気に淡々と繰り出してくる形の歪さって、独特の気持ち悪さを感じてしまうんですよね。
しかもこの本、26枚の塗り絵が収録されているはずが、何度数えても25枚しかありません。確認したところ裏表紙に印刷されているうちの真ん中のイラストが入っていませんでした。
明らかに落丁でしょうから、交換はもとより、返品&全額返金も可能かもしれませんが、そのために再梱包して郵便局や店舗に持ち込む手間を考えると微妙…
結局、この記事を書くために手元に残すことにしました。ちゃんと伝えたほうが市場の健全化には貢献するのかもですが、まあAmazonなので機械的に処理されるだけでしょうし。
あと10年か20年もしたら、初期AI生成の未熟な利用例として貴重な資料になるかも?(ならない )
そのうち商品説明に『この塗り絵本に収録されているイラストはすべて人間が描いています』と書かれるようになったりして。その時それは付加価値とされるのか、それとも…みたいなことも考えてしまいました。
私も勉強になりました。ポチる前に同じ版元のラインナップやレビューを詳しく見ていたら、気づけたのかもです。
また、上記のようなことを納得した上で購入されるなら、塗って楽しむのには全然問題無いと思います。
私もグレースケールの練習用に使うつもり。
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